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<Author: 駱賓王>
<Title: 在獄詠蟬>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 在獄詠蟬>
<BookPage: 5>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
西陸蟬聲唱，南冠客思深。
那堪玄鬢影，來對白頭吟。
露重飛難進，風多響易沉。
無人信高潔，誰爲表予心？
<End Poem>
<Translation>
秋（あき）、蟬（せみ）の鳴（なき）き声（こえ）がひびく(今)、南方（なんぽう）からのとらわれ人であるわたしの異郷（いきょう）にある思（おも）いはことさらに深（ふか）くなる。

黒（くろ）いびんの毛（け）のように薄（うす）い羽（は）の蟬（せみ）が、獄窓近くにやって来（き）て、白髪頭（しらがあたま）のわたしに向（む）かって鳴（な）くのに、耐（た）えることはできないのだ。

秋の露（つゆ）は重（おも）いので、飛（と）ぼうとしても進（すす）むことは難（むず）しく、風（かぜ）がしきりなので、その鳴（な）く声（こえ）のひびきも沈（しず）みがちである。その蟬（せみ）の姿（すがた）が、今（いま）のわたしの姿（すがた）そのままなのだ。

一人（ひとり）としてわたしの高（たか）く清（きよ）らかな心（こころ）を信（しん）じてくれるものはない今、いったい誰（だれ）にそのわたしの心（こころ）を表（あらわ）したらよいのであろうか。

<End Translation>